皆さん、「ドナルド・マクドナルド・ハウス」ってご存じですか?
こども病院に入院、通院するお子さんの付き添い家族が宿泊しながら滞在し、お子さんを見守る宿泊滞在施設なんです。患者さんや家族の精神的経済的不安を和らげるための役割が期待されています。
由来は、「アメリカにおいて、アメリカンフットボール選手であったフレッド・ヒルが、娘の白血病治療の付き添いで病院内での生活を経験した際、患者の家族が休息や睡眠を取るためのスペースが病院やその近隣に無く、また多くの家族が同様に困っていることを知った。
このためフレッドは患者の家族が利用しやすい宿泊施設を病院の近くに作ることを思い立った。発端となった施設は、フィラデルフィア新聞社主が家を提供し、ファーストフードチェーンのマクドナルドの店長らが支援したことからドナルド・マクドナルドの名前が付けられた。」というものです。
静岡県議会では、平成29年当時私も所属していた厚生委員会において大阪府吹田市にある「ドナルド・マクドナルド・ハウス おおさか・すいたハウス」に視察に行きました。
隣接する国立循環器病センターに入院している19歳以下の患者さんやご家族のために開設され、ハウス自体は、寄付とボランティアスタッフによって運営されています。
不安を抱え治療を受ける子どもたちにとって家族が近くにいてくれることは大きな支えにつながります。
一方で家族にとってホテル滞在や賃貸住宅を借りるとなると経済的負担が大きくなってしまいます。
これらの問題を解決するべくドナルド・マクドナルド・ハウスは大きな貢献を果たしています。
視察以来、関係各所に働きかけてまいりましたが、この度静岡県立こども病院にもドナルド・マクドナルド・ハウスがいよいよ開設されることとなりました。
不安を抱える患者さんとご家族の支えになることを期待しています。